今回は晩秋から初冬の鯛ラバゲームを考察したいと思います。
これからの話は私の実釣から感じるところを元に、他のアングラーからの話も織り込んだものになります。皆様の釣りに少しでも役に立てば幸いです。
12月2日、この日もポイントにはたくさんの太刀魚狙いの船がありました。
潮止まり前後の時間帯、付近を流すと魚探には強烈な太刀魚の反応が。周囲の船も良く釣れている様子。サイズはあまり大きくない感じでしたが。
私はその時間帯、あえて鯛ラバで流していました。付近の前日良く釣れたポイントです。
しかし、真鯛の反応は濃いものの喰い気は無い様子で単発バイトが続くだけ。難しい時間帯もありました。それでも、いろいろと脳内の引き出しを探し、一応答えらしきものを得ました。
一つ、夏場の鯛ラバゲームとの大きな違いはもちろん「リトリーブ速度」です。基本、速めです。ただし現状、水温が鯛ラバゲームにおいて最適水温であることが前提ですが、リトリーブ速度が少しでも間違うと喰いません。
速めでも、超高速なのか超超高速なのか、それとも微高速なのか。電動リールであれば、ダイヤル目盛が一つでも違うと喰いません。その辺りはアングラーのセンスと魚の反応次第であり、フィールドでしか確かめられません。日によって状況も変わるでしょう。これが鯛ラバのおもしろさでもあるのですが。
ソルトゲームのおもしろさは、潮の流れと風を読むこと。当然、リトリーブ速度には船の流される速度が相対的に加減されます。そのあたりもその日のパターンとして、早めに見つけることで、釣果に結びつけることが重要ですね。
ちなみにこの季節、超超スロー、ほぼステイでも喰ってくることがあるので…もー、わけわからん!となることもあります。それもおもしろいところですが。
また、夏場と比べると当然鯛の居場所は変わってきます。もちろん、こちら瀬戸内の海ではどこも鯛の魚影は非常に濃いです。そして、水温が20℃を切ってくると、夏場よりかなりイージーな釣りにはなっていきます。
「ガイドとしてお客様に釣って頂く」ことと「自身がアングラーとして釣る」ことは必ずしも同じではなく、現状私は前者を優先しています。
しかし、やはり釣りが好きなので、これからも私自身「もっと釣りが上手くなりたい」と思っています。